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2019.12.18

ライター、デザイナー必見!『文芸美術国民健康保険』と『国民健康保険』、どちらを選べばよい?

フリーランスのライターやデザイナーが加入できる健康保険、『文芸美術国民健康保険』。自治体の運営する国保は高いからと、こちらの健康保険に加入している人、加入を考えている人も居るかと思います。文芸美術国民健康保険の加入条件や保険料、国保と比べた場合どちらが良いのかをまとめました。

========目次========
健康保険の基礎~国保と社保~
文芸美術国民健康保険とは
まとめ
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健康保険の基礎~国保と社保~

日本では「国民皆保険制度」といって、何らかの公的医療保険に必ず加入しなければなりません。

会社員の場合は社会保険(以下、社保)に加入することで健康保険もカバーされますが、企業等に属さないフリーランスは、各自治体の運営する国民健康保険(以下、国保)に加入する場合がほとんどです。

国保は「加入者の所得」と「世帯の国保加入者数」をもとに保険料が算出されますが、保険料率や国保加入世帯が一律で支払う「世帯割」の金額は自治体ごとに定められており、住む場所によって保険料が異なります。

 

国保と社保における給付の違いについては、次の通りです。

 

国保と社保、両方に備わっているもの

  • 医療機関にかかった際の治療費自己負担が3割となる
  • 1か月の医療費が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分はあとから払い戻される(高額医療費)
  • 子どもが生まれたときの出産育児一時金
  • 業務外の事由によって被保険者が死亡したときの埋葬料

 

社保にしかないもの

  • 病気やケガで休業中、生活保障をするための傷病手当金

●出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかったときの出産手当金

文芸美術国民健康保険とは

“国保は保険料が高いし、手当金も社保に比べると手厚くない”。そう思っているフリーランスの人へおすすめしたいのが、「文芸美術国民健康保険(以下、文美国保)」です。ライティングやデザイン業を仕事にしているフリーランスなら、国保の代わりに文美国保を選択することができます。

 

加入の条件

  • 日本国内に住所を有し、文芸、美術及び著作活動に従事していること
  • 文芸美術国民健康保険組合に加盟している団体に所属していること、またはその家族であること

 

組合加盟団体は、日本グラフィックデザイナー協会、日本インテリアデザイナー協会等、2018年12月時点で70近くの団体があります。自分の職業に当てはまる団体がないか確かめてみましょう。文美国保のHPから加盟団体の一覧を確認できます。

【文芸美術国民健康保険】

www.bunbi.com

 

保険料

  • 組合員 一人あたり月額 19,600円
  • 家族  一人当たり月額 10,300円

 

国保と比べると給付内容はほとんど同じですが、所得金額によって保険料が異なる国保と違い、文美国保は組合員の所得金額にかかわらず、保険料が一律です。国保に加入した場合の例と、文美国保に加入した場合を比べてみましょう(2019年11月現在)。

今回は日本グラフィックデザイナー協会に加入した場合で例を出しましたが、団体によって入会費・年会費は異なります。

年収が低いと文美国保よりも国保の方が安くなる場合もあるので、フリーランスに転身したばかりの人やパラレルワーカーで年収にばらつきのある人は、注意が必要です。

まとめ

  • フリーランスはたいてい国保に加入する
  • ライターやデザイナー等のフリーランスは、文美国保に加入したほうが保険料を安く抑えられる場合が多い
  • 国保の保険料は前年の所得によって、また住んでいる自治体ごとに異なるが文美国保の保険料は一律

 

加入しようとしている組合加盟団体の年会費と毎月の保険料が、住んでいる自治体の国保保険料より上回ってしまっては、支出が増えてしまいます。せっかくある選択肢、自分に合った健康保険を吟味して選びましょう。